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コラム/カルシウムの基本「骨吸収と骨形成の調節に関与する因子」

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    • 「骨吸収と骨形成の調節に関与する因子」

近年、骨吸収と骨形成の調節に関与する因子が種々見出されました。

骨の代謝回転に関与する主な因子をまとめると、まず骨髄細胞がマクロファージに分化し、このマクロファージがさらに破骨細胞に分化します。

この過程は1α、25(OH)2D3により促進されます。

破骨細胞は骨をこわし、骨吸収を引き起こします。

骨吸収が起こると、Baylinkと共同研究者によって発見されたカップリング因子と呼ばれる因子が放出され、そしてこのカップリング因子が、前骨芽細胞から骨芽細胞への分化を促進すると考えられています。

骨芽細胞は新しい骨の形成に関与します。

最近、骨芽細胞に1α、25(OH)2D3とPTHのレセプターが存在することが発見されました。

興味あることにこれらのレセプターは破骨細胞には見出されていません。1α、25(OH)2D3またはPTHはin vitroで骨吸収を促進するので、1α、25(OH)2D3またはPTHによって刺激された骨芽細胞からある調節因子が放出される可能性があります。

これらの因子はまだ同定されていませんので、その本体を明らかにするにはさらなる研究が必要です。

骨吸収と骨形成は、二つの独立した因子によって共役している可能性があります。

すなわち、破骨細胞より産生されると考えられるカップリング因子と、骨芽細胞より産生されると考えられる調節因子です。

骨細胞の調節機構に影響を与える多くの因子が同定されたのも近年のことです。

(続く)

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