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コラム/カルシウムの基本「骨の代謝」

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    • 「骨の代謝」

ここで骨の代謝についてお話したいと思います。

骨は一見代謝を行っていないようですが実はそうではなくて、骨の破壊と新生がたえずおこっています。

まず破骨細胞という骨を壊す細胞によって骨が吸収されます。この骨の吸収がおこるとその後に新しく骨ができてくるのです。

つまり骨の破壊と形成とが常に関連しておこっているのです。

破骨細胞は一般に多核の細胞で突起をたくさん持っています。

この細胞はPOC(pre-osteoclast)から分化誘導してできてきます。

それが骨の表面にくっついて突起を出して骨をかじります。

これが骨吸収期と呼ばれる時期です。

破骨細胞が骨をかじると骨の中のコラーゲンやカルシウム、リンが遊離してきます。

そうするとMNP(単核喰食細胞)が集まってきてコラーゲンやカルシウムが処理されます。その状態になると、そこにセメントラインというものが形成されて、今度はosteoblast(骨芽細胞)という、骨を作る細胞が集まってきます。

osteoblastは、pre-osteoblastという細胞から分化誘導されて出てきます。osteoblastにより骨が形成され、これが骨形成期と呼ばれる時期です。

骨ができるとosteoblastは骨の中に入り込んでosteocyte(骨細胞)になります。しかし一部は骨の表面を覆います。これがlining cellと呼ばれるものです。

osteoclastによりまず骨の吸収がおこり、その次にosteoblastにより骨形成がおこります。こういうことが3ヶ月くらいの周期で繰り返し骨の中でおこっているのです。

ですから骨は絶えず壊されてまた新しくできてくる、そういう状態が営まれているわけです。

(続く)

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