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コラム/カルシウムの基本「女性ホルモン」

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ビタミンDは腸管からのカルシウムの吸収を促進します。

副甲状腺ホルモンや乳糖にも促進作用があります。

アルギニン、リジン、トリプトファンなどの塩基性アミノ酸にもカルシウム吸収を促進する作用があります。

一方カルシウム吸収を抑えるものとしては副腎皮質ホルモン、エストロゲン、アルカリ性の食品などがあり、胃切除後、妊娠、便秘の際にもカルシウム吸収が悪くなることがわかっています。

したがってカルシウムを摂取するときには吸収に影響をおよぼすような因子についての配慮が必要です。

実際にカルシウムを摂取したり、あるいはビタミンDや女性ホルモンを使っていますと、骨折をおこす人の頻度が減ってきます。全然治療しない人に比べてカルシウムとビタミンDを服用している人、さらにはカルシウム、フッソを服用している人、カルシウム、フッソ、女性ホルモン、ビタミンDの四つを使っている人、そういう人での骨折の発生頻度を調べたデータでは、服用していない人に比べて治療群では骨折の発生が減っていることが注目されます。

閉経後女性ホルモンを飲んでいる人と飲んでいない人で中子骨の骨塩含量を比較してみますと、女性ホルモンを飲んでいない人ではどんどん骨が減ってきますが、飲んでいる人ではその減り方が明らかに少ないのです。

またカルシウムの投与によっても骨の減少が抑えられます。

エストロゲンはとくに閉経後骨粗鬆症に対して有効であり、閉経後、あるいは手術によって卵巣を早く取ってしまったような人にはとくに効果があります。しかし日本ではあまり広く使われていません。その理由としては副作用があるからで、女性ホルモンを使っていますとお乳がはってくるとか、おりものが多くなる、また子宮癌など癌のある人では明らかに癌を悪化させる作用があることがわかっています。

このようなことでなかなか日本では広く行きわたっていないのが現状です。

(続く)

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