当サイトの目的は、老人性骨粗鬆症の成因、診断方法、予防など治療につきできるだけわかりやすく最新の知識を解説し、本症に対する理解を深めていただくとともに、骨粗鬆症対策として有効なカルシウムの働きや効果・効能、副作用についても知っていただきたいということです。読者の皆さんの健康で快適な生活の一助となれば幸いです。
コラム/カルシウムの基本
骨粗鬆症は老人に多く、年齢に関係しているいろいろなファクターがその成因に関与しています。 まず言えることは、年をとると骨を作る骨芽細包の活性が低下してくることです。それに関連して成長ホルモンやソマトメジンCなど骨の成長に関係するホルモンが減ってくるといわれています。 また年をとると骨の成長因子の合成が減ってきますので、その結果形成と吸収との関連が障害される、つまりuncouplingがおこり、バランスが崩れてきます。 次におこってくる変化としては、年をとると腸管からのカルシウムの吸収が悪くなります。それに関連して腸管からのカルシウムの吸収を促進する作用のある1.25(OH)2D3の血中のレベルが減ってきます。 さらに考えられることは骨の代謝に関係しているいろいろなホルモンの動態が年をとると変化してくることです。 骨粗鬆症は骨吸収の増加と、それに見合う骨形成が十分おきないという骨吸収と骨形成のアンバランスの結果発症します。 このような骨の吸収、あるいは形成はいろいろなホルモンによってコントロールされており、PTHや1.25(OH)2D3には骨の吸収を促進する作用があります。 一方、女性ホルモンあるいはカルシトニンには骨吸収を抑制する作用があります。1.25(OH)2D3および24.25(OH)2D3には骨形成を促進する作用もあり、またカルシトニンにもそのような作用があります。 正常の状態ではこのようなホルモンがお互いにバランスを保って骨の代謝がうまく調節されていますが、骨粗鬆症の人ではこのようなホルモンのバランスの崩れが認められます。すなわちホルモンのバランスの崩れが骨の代謝の異常を引きおこすことになるわけです。 まず年をとってくると骨吸収を促進する作用のあるホルモンで、あるPTHの血清レベルか高くなってきます。次には骨吸収を抑制する作用のあるホルモンであるカルシトニンのレベルが減ってきます。骨粗鬆症は男性よりも女性に多いのですが、女性においてはカルシトニンのレベルが有意に低いことが知られています。 次に1.25(OH)2D3の血清レベルも年とともに低下してきます。1.25(OH)2D3は腎臓で1α-hydroxylaseという酵素の作用によってできますが、この1α-hydroxylaseの活性も年とともに落ちてくることがわかっています。 では実際に骨粗鬆症の患者でこれらの血中のホルモンがどうなっているかを調べると、血中副甲状腺ホルモンのレベルは老人性骨粗鬆症の患者では対照群に比べて明らかに高いことが認められます。 (続く) カルシウムの健康効果にご興味がある方は、カルシウムサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。 >>>最新のカルシウムサプリメント比較ランキングはこちら
骨粗鬆症は老人に多く、年齢に関係しているいろいろなファクターがその成因に関与しています。
まず言えることは、年をとると骨を作る骨芽細包の活性が低下してくることです。それに関連して成長ホルモンやソマトメジンCなど骨の成長に関係するホルモンが減ってくるといわれています。
また年をとると骨の成長因子の合成が減ってきますので、その結果形成と吸収との関連が障害される、つまりuncouplingがおこり、バランスが崩れてきます。
次におこってくる変化としては、年をとると腸管からのカルシウムの吸収が悪くなります。それに関連して腸管からのカルシウムの吸収を促進する作用のある1.25(OH)2D3の血中のレベルが減ってきます。
さらに考えられることは骨の代謝に関係しているいろいろなホルモンの動態が年をとると変化してくることです。
骨粗鬆症は骨吸収の増加と、それに見合う骨形成が十分おきないという骨吸収と骨形成のアンバランスの結果発症します。
このような骨の吸収、あるいは形成はいろいろなホルモンによってコントロールされており、PTHや1.25(OH)2D3には骨の吸収を促進する作用があります。
一方、女性ホルモンあるいはカルシトニンには骨吸収を抑制する作用があります。1.25(OH)2D3および24.25(OH)2D3には骨形成を促進する作用もあり、またカルシトニンにもそのような作用があります。
正常の状態ではこのようなホルモンがお互いにバランスを保って骨の代謝がうまく調節されていますが、骨粗鬆症の人ではこのようなホルモンのバランスの崩れが認められます。すなわちホルモンのバランスの崩れが骨の代謝の異常を引きおこすことになるわけです。
まず年をとってくると骨吸収を促進する作用のあるホルモンで、あるPTHの血清レベルか高くなってきます。次には骨吸収を抑制する作用のあるホルモンであるカルシトニンのレベルが減ってきます。骨粗鬆症は男性よりも女性に多いのですが、女性においてはカルシトニンのレベルが有意に低いことが知られています。
次に1.25(OH)2D3の血清レベルも年とともに低下してきます。1.25(OH)2D3は腎臓で1α-hydroxylaseという酵素の作用によってできますが、この1α-hydroxylaseの活性も年とともに落ちてくることがわかっています。
では実際に骨粗鬆症の患者でこれらの血中のホルモンがどうなっているかを調べると、血中副甲状腺ホルモンのレベルは老人性骨粗鬆症の患者では対照群に比べて明らかに高いことが認められます。
(続く)
カルシウムの健康効果にご興味がある方は、カルシウムサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。
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